職人集団SANWA|株式会社三和スクリーン銘板

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職人集団SANWA技術者インタビュー

近勢 和晃KAZUAKI CHIKASE
2005年入社  
美濃工場 工場長

自分も知らなかった技術者としての強みを発見!
常に変化を求めてる環境だから
チャンスの種が大きく育つ。

まさか自分が
海外赴任するとは。

入社して美濃工場の成形工程で経験を積み、試作品の手ぶき塗装や蒸着・スパッタリングなどの部署長を経て、タイへ単身赴任。5年ほど過ごしたあと美濃工場に戻り、現在は工場長をしています。異業種からの転職組である私は、自分は海外勤務をすることなど、当初は想像もしていませんでした。正直なところ、タイへの転勤の打診があったときにもかなり及び腰でしたから(笑)。でも、出張で現地に行ったら、面白い仕事ができるかもしれないと前向きな気持ちに。赴任するときには、すっかり心構えができていました。
ところが着任早々、既に量産が決まっていた自動車部品に不良品が大発生するトラブルに直面。ピアノブラック塗装を施した大きな部品で、その不良率は70~80%でした。塗装技術を工夫しても、不良率が下がらなかったところ、成形条件を変えたら20%以下にすることができました。言葉もわからないなかプレッシャーはかかりましたが、現地のタイ人スタッフにも信頼を得られ、技術者として大きく成長したように思います。

工場に水を流して
微細なゴミと戦う。

加飾製品の製造現場では、空気中に舞う微細なゴミが不良要因に。そこでタイ工場では、床に勾配をつけ、緩やかに水を流すことによって、乾燥によるゴミの浮遊を抑制しています。お客様が工場見学に来ると、「床に水が流れる工場とは!ここまで努力してくれているんですね」とビックリしていましたね。作業者の意識も高まるのか、実際に不良率もかなり下がりました。この水が流れる仕組みは、新設の愛西工場にも採用され、アドバイザーという形で私も関わりました。
タイではお客様と直接やりとりする機会が多く、仕事をトータルで見る力がつきました。日常会話程度ながらタイ語もマスターし、タイ人の同僚とは休日に旅行に行くほど親睦を深めましたね。学歴や専門分野にこだわらず、いろいろな経験をさせ、自己成長する機会を与えることが、SANWAの「人を活かす」という成長戦略なのでしょう。実際、社長も副社長も常に変化を求めているし、一人ひとりの個性をよく見極めてくれるという実感がある。今の自分があるのは、SANWAのおかげです。

現場の力を100%
発揮できる仕組みを。

SANWA製品に使用する樹脂は、成形条件によって強度が変わり、塗装に使われる溶剤に弱いという特性があります。いい製品を作るためには、成形と塗装とのつながりを意識することが大事です。実は、私のように成形も塗装も経験している技術者は、グループ内でも数少ない存在。両工程にまたがって、よりよい条件や工法を探ることができることは私の強みになっています。
加飾製品では、いい金型ができればキレイな成形品ができます。キレイな成形品ができれば、塗装が美しく仕上がる。工程ごとに、いかに精度を上げるかが重要です。そうすれば後工程が楽になり、品質も高まりますよね。こうした「思いやり」のモノづくりは、SANWAならみんな意識していることですが、私は各部門をもっと楽にする仕組みを構築したいと思っています。例えば、部署ごとに行っている業務を一括管理できれば、時間的にも余裕が生まれます。副工場長として、現場ができるだけ生産に力を注げるように、マネジメントの仕組みを探っていきたいですね。そうそう、現場力を高めるには、内部のことをよく知らない新入社員のリアルな声がヒントになることも多いんです。SANWAに入社したら、ぜひ生の声を聞かせてください。一緒に、飛躍するチャンスをつかんでいきましょう!